大きくてかさばるシーツは、洗濯頻度が分かりにくい寝具の1つです。大変だからあまり頻繁に洗濯しなくてもいいか。と考える人も多いのではないでしょうか。
実は、思っているよりもシーツは頻繁に洗濯しなければいけないかもしれません。今回は、シーツの洗濯頻度や洗濯方法を紹介しています。
※本記事で紹介している商品にはPR商品を含みますがランキング・コンテンツ内容はラクリー編集部調査をもとに作成しています。また本記事内の情報は一般的な知識であり、自己判断を促すものではありません。 |
シーツの洗濯頻度はどれぐらいが良いの?
シーツは就寝時の汗を吸い取るため、本来なら毎日洗濯するのが理想です。とはいうものの、大きくてかさばるシーツを毎日洗濯するのは難しいですよね。シーツの洗濯頻度は週に1回を目安にします。
季節ごとに洗濯の頻度を変える方法もあり、その場合は夏で週に1回、冬で週に2回を目安にしてください。
シーツを洗濯する前に知っておきたい注意点!
ここからは、素材ごとの特徴や注意点を解説します。
素材 | 特徴 |
綿(コットン) | 吸水性に優れており、柔らかい肌触りが特徴の素材です。染色しやすいので、先染めや後染めなどさまざまな染め方に対応しています。塗れると乾きにくく重量が増すので注意してください。 |
ポリエステル | ポリエステル素材は、形状の記憶性に優れています。そのため、シワができやすい衣類に使われやすいのです。吸水が苦手で、毛玉ができやすい特徴があります。 |
麻(リネン) | 綿と比較すると、麻は硬い手触りの素材です。通気性が良いので夏に重宝します。毛羽立ちやすくシワができやすいです。 |
絹(シルク) | 繊維の仕組みによって、自然で上品な光沢があるのが特徴です。静電気の発生や埃の付着がしにくいですが、水に弱く生地が傷みやすいです。シルクのシーツは商品によって洗濯方法が異なります。販売店に尋ねたり説明書を見たりして、適切な洗濯をしてください。 |
レーヨン | 人工的に絹のような繊維を実現する目的で作られた素材です。ドレープが綺麗なので、スカートなどによく用いられます。水に濡れると染料が溶けやすいため色移りに注意してください。 |
テンセル | 溶かした木材パルプでできている素材で、光沢と伸縮性があります。摩擦で毛羽立ったり白くなったりします。 |
エアリズム | 毛細管現象という仕組みにより、汗や水を蒸発しやすくした素材です。速乾性に優れておりべたつかないので、夏に向いています。繊維をコーティングしてしまうので柔軟剤の使用ができません。 |
シーツと一言で言っても素材は様々です。また上記表は素材による特徴をまとめていますが、織り方にもたくさんの種類があります。
洗濯表示を必ずチェック!
生地によって自宅での洗濯が不可能なものもあるので、シーツの洗濯表示を必ずチェックしてください。洗濯表示を確認することで、乾燥機は使えるのか、洗剤の種類は何が使えるのかも分かります。
シーツの中と外のホコリは払ってから洗濯しましょう!
シーツを洗濯すると、ホコリだらけになって驚いたことのある人は多いことと思います。洗濯する前に、シーツの内側の四つ角や表面に付着しているホコリを取り除いてください。
洗濯前にこの手順を行うだけで、ホコリの付着を減らせます。
シーツを洗濯機で洗う方法を解説!
今回は綿やポリエステルなど一般的にシーツに使われることの多いシーツの洗濯方法を解説していきます。
- 洗濯ネット
- 洗濯表示に沿った洗濯洗剤
- 柔軟剤(必要に応じて)
洗濯の手順は簡単です。
1.シーツを洗濯ネットに入れる
洗濯後シワにならないように、ジャバラ折りにしてシーツを洗濯ネットに入れます。洗剤が奥まで広がりやすい利点もありますよ。
2.コースを選ぶ
シーツを洗濯するコースを選びます。必要に応じて柔軟剤を入れてください。
3.脱水する
コースを選んで通常通り洗濯をした後、脱水をします。シーツの脱水については後の項目で詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。
洗濯機にいれる
どんな洗剤を使っていいのか分からないときは、シーツの洗濯表示を確認してください。「中性洗剤使用」と書かれている場合、おしゃれ着用洗剤が使えます。
「中性洗剤使用」と書かれておらずシーツが淡い色の場合は、一般の洗濯用洗剤を使って下さい。
シーツを洗濯機で洗濯する場合、「ふとんコース」や「毛布コース」が向いています。
柔軟剤は、洗面器に×印のついた表示のない素材で利用可能です。家庭での洗濯に向かないという表示ですね。毛羽立ちや静電気を防げるので、必要に応じて使いましょう。
脱水後はシーツをすぐに干さず、5分ほど置いてください。シーツの重みを利用して、シワを伸ばせばアイロンなどの手間取る作業が減ります。
乾燥機があるようであれば乾燥機が◎
乾燥機が使えるのなら、シーツの脱水には乾燥機がおすすめですよ。ここでの注意点は、乾燥機の内部に余裕がなくなるほどシーツを詰め込まないことです。
家庭の乾燥機にシーツを入れたときに、めいっぱい詰め込んだ状態であるのなら、コインランドリーを使うなどしましょう!
シーツに黄ばみなど汚れがある場合は洗濯前に部分処理をしよう!
シーツに黄ばみなどの汚れがあれば、汚れ残りの原因になる可能性が高いので、洗濯する前に漂白剤でつけ置きするのがおすすめです。
シーツの汚れが目立つ部分に、漂白剤を塗りこんで5分程度おいたあと、洗濯機で洗濯します。洗面器に温度の高いお湯と漂白剤を入れた中へ、シーツを浸ける方法でも汚れが落ちやすいです。
シーツを干す際のポイントや工夫!
乾燥機がなくても工夫次第でシーツを早く乾かすことも可能です。ここでは室内・室外でのポイントをご紹介します。
室内干し
室内で干すときはいかに風通しをよくするかが、シーツを干すコツです。サーキュレーターや扇風機などを用いて空気を循環させ、できるだけ早く乾くようにしてください。
室外干し
シーツは長い時間紫外線を浴びてしまうと、劣化や色褪せなどを起こす可能性があります。紫外線に当てすぎないよう工夫をして、干してくださいね。
シーツを3つ折りにして、ジャバラ状になるようにピンチハンガーで止めるN字干しがおすすめです。シーツが重なるので乾くまでに時間はかかるものの、干し場が狭いときに使えます。
干し場が広い場合は、物干しざおを2本用いて断面が「M」の字に見えるようにシーツをかける、M字干しがおすすめです。
シーツにアイロン掛けはすべき?
シーツのアイロン掛けは、特に必要ありません。洗濯機から取り出したあとに、シーツを伸ばしたりふったりしてシワを防げば大丈夫です。
シワが気になるときは、脱水時に脱水時間を短くする方法もあります。
シーツ複数枚を洗う際にはコインランドリーが楽ちん!
シーツの洗濯をするには、事前の汚れ取りや脱水なども含めてかなり時間がかかります。そんなときは、コインランドリーが活用できるのです。
寝具はシーツだけではありませんし、家族が多ければその分洗濯が必要な寝具の数は増えます。シーツ4枚にベッドパットや枕カバー、掛け布団カバーなども複数枚洗濯が必要な家庭なら、丸1日洗濯に費やすことが多々あるのです。
ところがコインランドリーを使えば、1日潰れる作業がおよそ1時間で済みます。洗濯する枚数が多い方は、利用してみてはいかがでしょうか。
コインランドリーによって多少の料金の差はありますが、洗濯で440円(税込)から500円、乾燥で500円ほどです。
面倒ならシーツの宅配クリーニングを活用するのも◎!
シーツの洗濯が面倒なら、宅配クリーニングも活用できます。家庭の洗濯ではシーツに繁殖したダニの駆除が難しいです。しかし、宅配クリーニングならクリーニングのプロがダニの駆除を行ってくれます。
シーツクリーニングの納期はおよそ3日ですが、次の日に仕上がる店舗もあります。シーツクリーニングの料金は店舗や素材ごとに異なり、およそ660円(税込)から800円です。
自宅にいながら電話やネットで依頼できる、宅配クリーニングを使ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
シーツの洗濯頻度や洗濯方法を紹介しました。なじみのある寝具でも、意外と洗濯頻度を知らないことがありますよね。家庭で洗濯する以外にも、コインランドリーや宅配クリーニングなどが活用できます。
さまざまなサービスを利用して、家事の時間を短くするのはいかがでしょうか?
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