雨の日だからって、外出しないわけにはいきません。お気に入りの革靴を履いていたら、突然降ってきた雨で濡れてしまった。こんな経験をした人はいませんか。
今回は、革靴やムートンブーツの雨の日の対策を解説しています。普段のお手入れ方法も紹介しているので、合わせてご覧ください。
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そもそも革靴は雨で濡れると良くない?
革自体、水が苦手な素材だということはありません。しかしこれには前提として、正しいケアを行うことが挙げられます。
水が革靴の内側にまで浸透することを予防したり、濡れた後に正しい対策をしたりすることが大事です。
雨の日に濡れてしまった革靴のお手入れ方法
雨の日に塗れた革靴のお手入れを怠ると、カビが発生する可能性があります。革靴のお手入れ方法を見ていきましょう。
一般的な革靴のお手入れ方法
一般的な革靴のお手入れ方法を見ていきます。
- シューキーパー
- クロス
- ブラシ
- 乳化性クリーム
- クリーナー
- リムーバー
手順は全部で6つあります。
手順1 シューキーパーをセットする
靴の履きジワを伸ばすために、お手入れの前にシューキーパーをセットします。靴の皮が張るので、お手入れしやすくなります。
手順2 汚れを取り除く
柔らかい素材のブラシを使って、靴についている汚れを取り除きましょう。
手順3 リムーバーを使う
今までに塗っていたワックスやクリームも、時間が経つと汚れになります。リムーバーを使って、革靴の汚れだけではなく古いワックスやクリームなどを落としてください。
内側の汚れまで取るため、この手順は2回繰り返します。
手順4 乳化性クリームを塗る
米粒2粒から3粒程度の乳化性クリームを、ブラシを使って靴になじませましょう。ブラシを使うと、手で塗るより乳化性クリームがなじみやすくなっています。
靴の柔らかい場所は、最初に乳化性クリームをつけるとシミや黒ずみの原因になります。かかとやつま先などの固い場所から、柔らかい場所に乳化性クリームをつけていきましょう。
手順5 ブラシで乳化性クリームをのばす
乳化性クリームを、靴全体に伸ばしてください。ここでは、ブラシを大きく動かすのがコツです。
手順6 余分な乳化性クリームを取り除く
クロスを使って余分な乳化性クリームを取り除きます。普通のクロスでも問題ございませんが、グローブになっているクロスがあれば、作業が楽にできます。
以上が、革靴の基本のお手入れです。
ムートンブーツなどの雨じみ対策やお手入れ方法
ムートンブーツの雨じみのお手入れ方法を解説します。
- 柔らかい素材のタオルを数枚
- 新聞紙を3枚ほど
- ブラシ
手順は全部で6つあります。
手順1 雨じみを取る前に準備
靴のどこに雨じみがあるのかを、確認します。水にタオルを浸して、固く絞ってください。
手順2 雨じみを取る
布で雨じみの部分をトントンと叩きこんで、汚れが取れるなら続けます。強くこすらないでください。
手順3 タオルを取り換えながら雨じみを取る
タオルを取り換えながら、ふたたび水に濡らして固く絞りましょう。取り換えた布で雨じみの場所以外を叩いて、水分を与えます。
各パーツで縫い合わせたタイプのムートンブーツは、雨じみのあるパーツだけ濡らしてください。上部が一体になっているものは、全体的に水分を与える必要があります。
手順4 形を整える
雨じみの場所と周囲の見た目に差がなくなってから、ムートンブーツに新聞紙を入れ形を整えてください。
手順5 陰干しをする
陽の当らない場所で、陰干しをしてください。
手順6 ブラッシングをする
ムートンブーツが乾いてから、ブラッシングして毛並みを整えましょう。
ムートンブーツでは、雨じみを取るだけではなく、周囲に水分を与える手順が必要です。
雨の日に革靴を守るための対策と予防方法!
雨の日に革靴を守るための対策があります。2種類の対策を解説しました。
出かける前に撥水スプレーを使う
雨の日に革靴を使うときは、出かける30分前に撥水スプレーを使うのが簡単にできる対策です。靴の上部だけではなく、全体的に撥水スプレーを吹きかけてください。
撥水スプレーは靴が濡れてから使えません。撥水効果がありませんし革靴にダメージを与えてしまいますので、外出前に使うようにします。
靴底にデリケートクリームを使う
靴底が乾燥した状態だと、汚れや水分を吸収しやすいです。濡れた雑巾で靴底を拭いた後に、薄くデリケートクリームを塗りましょう。
革が柔らかくなりすぎて靴底の減りを早めるため、塗り過ぎは禁物です。透明で何色の革靴にも使えるデリケートクリームを、1つ持っておくのがおすすめです。
雨の日用の革靴を用意するのもあり!
雨の日専用の革靴として、ラバーソールを用意する方法もあります。ラバーソールは耐水性が良いため、水分が靴の内部にしみこみにくいです。
しかしラバーソールはレザーソールと比べてフォーマル感が無いので、冠婚葬祭に合わないデメリットがあります。ラバーソールとレザーソールどちらを使う場合も、事前に撥水スプレーをしておきましょう。
カビが生えてしまった革靴は、プロのクリーニングに依頼がおすすめ!
お手入れをしても、カビが生えてしまうことがあります。そんなときはプロにクリーニングを依頼するのがおすすめです。靴の使用環境にもよりますが、表面についた多くのカビを取り除けます。
まとめ
雨の日の靴のお手入れを解説しました。靴が塗れてしまったときのお手入れは、普段しない分面倒に感じるかもしれません。しかし正しいお手入れをすればするだけ、綺麗な状態を維持できるわけです。
丁寧にお手入れをしていれば、「あの時綺麗にして良かった。」と感じられる日が来ることでしょう。
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