羽毛布団を自分で洗った後や、なかなか外干しができない時、乾燥機で乾かせたら楽ですよね。
でも、高価な羽毛布団を台無しにしてしまったら大変です。
そもそも、羽毛布団って乾燥機にかけてもいいのでしょうか?今回はそんな疑問にお答えします。
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羽毛布団は乾燥機がダメというのは本当?
羽毛や側生地は基本的に水洗いも乾燥もできる素材なので、乾燥機にかけることは可能です。
ただし、羽毛布団の種類によっては洗濯できない物もあるため、まずは洗濯表示をきちんと確認しましょう。
特にキルティングされていない羽毛布団は、中で回っているうちに羽毛が偏ってしまいます。そのため、洗濯も乾燥もおすすめできません。
また、羽毛布団を乾燥機にかける際は、できるだけ容量に余裕がある方がふんわり仕上がります。
ご自宅の洗濯機や乾燥機のサイズが小さい場合は、コインランドリーを利用するとよいでしょう。
羽毛布団を乾燥機にかける時の注意点
羽毛は乾燥機にかけても問題のない素材ではありますが、かけ方を間違えると本来の機能性が失われてしまいます。
大切な羽毛布団を傷めないために、乾燥機にかける時には以下のような点に注意しましょう。
羽毛布団の洗濯表示を確認
洗濯表示は2016年に変更されており、羽毛布団の購入時期によって表示が異なります。
水洗いできるのは、桶に水が入っているマークや長方形の洗濯機のマークです。×印が付いている物は水洗いできませんので、クリーニングに出しましょう。
乾燥機のマークは表示が変更された時に新しく加わりました。正方形の中に丸が描かれたマークです。
丸の中に点が一つある物は60度まで、二つある物は80度までの温度で乾燥が可能です。
一方、×が付いている物は乾燥機を使えませんのでご注意ください。
側生地の破れ・ほつれ
側生地が破れたりほつれたりしている羽毛布団は、乾燥機の使用中に羽毛が飛び出す恐れがあります。まずは側生地を補修して、羽毛の飛び出しを防ぎましょう。
その際、針や糸を使って縫うのは厳禁です。針を通した穴から再び羽毛が飛び出してしまいますので、必ずアイロンで貼り付ける専用の補修布を使いましょう。
破れ方が大きい場合は、打ち直しがおすすめです。羽毛も側生地もきれいになり、新品のようなボリュームや肌触りに蘇ります。
乾燥時間
羽毛は乾燥しすぎると油分が失われ、保温機能が低下してしまいます。乾燥機にかける時は長時間に及ばないよう十分注意しましょう。
洗濯した羽毛布団を乾かす場合は、60分くらいを目安にするのがおすすめです。可能であれば乾燥中に何度か取り出し、畳み方を変えると全体がまんべんなく乾きます。
60分乾燥させたら、一旦広げて熱を冷まします。湿気が残っている場合は、様子を見ながらさらに20分くらい乾燥させましょう。
乾燥温度
乾燥機を使う際は羽毛がダメージを受けないよう、温度設定の仕方も重要です。
前述のように、羽毛布団の洗濯表示に乾燥機のマークがあれば、それを参考に温度設定します。
また、乾燥機に羽毛布団のコースがある場合は、自動で適温に設定されるのでより安心です。
一方、温度設定を自分でする場合は、低温(50~60度)がおすすめです。
もし低温に設定できないようであれば、乾燥機の内部と羽毛布団との間に毛布を挟み、直接熱風が当たらないようにするとよいでしょう。
一緒に入れるものに注意
温度設定できない場合は毛布を挟むと良いと書きましたが、例えば羽毛布団と毛布を一緒に洗い、濡れた状態から同時に乾かすのはNGです。
なぜかと言うと、水を含んだ羽毛布団と毛布は重さが全く違うため、毛布の重みで羽毛がつぶれてしまう可能性があるからです。
また、布団カバーを一緒に洗って乾燥させる場合も、毛布ほどの重さの違いはありませんが、ちょっとしたコツが必要です。
乾燥機の中でカバーと羽毛布団が絡まないよう、しっかり分けた状態で入れてから回すようにしましょう。
乾燥機が使えない羽毛布団のお手入れ
洗濯表示に水洗い不可あるいは乾燥機不可の表示がある羽毛布団は羽毛布団のクリーニング店に依頼するのが確実です。
また、セルフケアや特別なケアを施すことで、布団の寿命を長持ちさせることもできます。
ここでは、おすすめの方法についてご紹介しましょう。
羽毛布団のダニ対策を行う
羽毛布団の側生地は、羽毛が飛び出さないようにダウンプルーフ加工されているため、他の寝具に比べるとダニが侵入しにくいのが特徴です。
ただし、表面にダニが付着することはありますので、月に1~2回程度外干しするとよいでしょう。
ダニ対策は日陰干しでも十分効果的です。一方、天日干しは側生地を傷めやすいため、必ずカバーに入れて、片面1時間くらいずつ干すようにしましょう。
また、同じくらいの頻度で布団の表面に掃除機をかけるのも有効です。
羽毛布団の打ち直し・リフォームを依頼する
羽毛布団の側生地が破れていたり、キルティングされていなかったりすると、クリーニング店でも丸洗いしてもらえないことがあります。
そんな時は思い切って羽毛布団の打ち直し(リフォーム)するのもおすすめです。
打ち直しは中の羽毛を洗浄し、足し羽毛と共に新しい側生地に充填する方法です。
クリーニングを断られた羽毛布団でもきれいに蘇らせることができ、新たにキルティングを施すことも可能です。
買い替えるより費用が安く済むことも多いため、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょう?
羽毛布団にふとん乾燥機を使用する際の注意点
ご自宅の乾燥機に羽毛布団が入らなかったり、近くにコインランドリーがない場合は、布団乾燥機を使うのも有効です。
ただし、この場合も温度や時間に十分注意して、羽毛を傷めないようにしましょう。
布団乾燥機に羽毛布団モードが備わっているのであれば、それを使うのが一番おすすめです。
自分で設定する場合は、50度くらいの低温で30分程度を目安にするとよいでしょう。
また、羽毛へのダメージを避けるため、多くても週に1度くらいの使用が適しています。
羽毛布団を長く使うためのコツ
- 布団カバーを入れて使用する
- 定期的に羽毛布団を干す
- オフシーズンの保管方法に気をつける
- コインランドリー等で洗濯する
- 季節に応じて布団を使い分ける
羽毛は湿気を吸収しやすい素材なので、布団カバーに入れずに使っていると汗や皮脂を直接吸収してしまいます。必ず布団カバーに入れて使いましょう。
湿気は羽毛の劣化を加速させる原因になりますので、定期的に干して乾燥させることが大切です。
長期保管する際も、時々押し入れの空気を入れ替えるなどの工夫をするとよいでしょう。
また、数年に1度くらいの間隔で丸洗いしたり、季節によって厚みの異なる布団を使い分けることも長持ちさせるコツになります。
羽毛布団をコインランドリーで洗う際の注意点!
コインランドリーで羽毛布団を洗濯乾燥させる時は、まず洗濯機や乾燥機の容量に気を付けましょう。
羽毛布団を入れるとぎゅうぎゅうになってしまうくらいのサイズでは、きれいに洗浄・乾燥させることができません。最大でも9割くらいの占有率になるのが理想的です。
洗濯は一般的な洗濯コースでも大丈夫ですが、乾燥は羽毛布団コースや低温コースを選びましょう。
乾燥の目安は約60分です。湿気が残っているとカビの原因になるため、乾ききっていない場合は追加で20分くらい乾燥させましょう。
まとめ
羽毛布団は羽毛に溜まった湿気が劣化を早めてしまいます。そのため、できるだけ寿命を延ばすには適度な乾燥が第一です。
お使いの羽毛布団が乾燥機OKなら、定期的に乾燥させるメンテナンスを取り入れてみましょう。
ただし、温度や時間にはくれぐれもご注意を。心配な方はぜひプロのクリーニングや打ち直しも利用してみてくださいね。
ジュニア洗濯ソムリエとして洗濯やクリーニングについての知識を読者様に発信しています。宅配クリーニング全30社を実際に利用し仕上がり・サービス・コスト比較などユーザー目線と宅配クリーニングマニア目線でわかりやすく解説します。
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