この記事では洗濯機の適切な水量の目安について解説しています。全自動洗濯機であっても機種はもちろん、使い方によって自動注水される水量が変わることがあります。
なんだかおかしい・・?この水量で正しいの・??と心配になった時にも適正な水量を知っていると正しく対処できます。
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洗濯機の水量がおかしい??と感じた時に考えたい3つのこと!
洗濯機の水量がなんだかおかしい??そう感じる方の多くは、「洗濯物の量に対して、水量が少ないのでは・・?」と不安に感じる方ではないでしょうか。
これは大きく3つの原因が考えられます。
1. 単純に洗濯機の水量計の故障?
いままでと同じ量の洗濯物を入れているのに、いままでよりも急に水量が少なくなった場合は洗濯機自体の水位センサー、エアチューブといった部品の故障の可能性もあります。
各洗濯機の取扱説明書を確認して対処する必要があります。それでも解決しない場合は問い合わせてみましょう。
以下の2で紹介する軽い衣類を入れるようになったなども考えられ、単純な故障ではない場合もあります。
2. 軽い衣類を入れることが多くなった?
日立の公式窓口に相談したところ、自動水位計量は「綿製品の【重量】をベースに行っている」とのことでした。つまり同じ体積の衣類でもアクリルやポリエステルなどの軽量な化学繊維だと、水位の計算が必ず低くなってしまうそうです。
上記のようにメーカーや機種によってはポリエステルやアクリルなどの軽い衣類を入れると水位が低くなる場合があるようです。
また洗濯機の機種によっては段階的に水量をあげて洗うものもあり、はじめはすごく少ない水量だけれどフタをした後はしっかり水量が多くなっているものもあります。
そういった場合は各製品の取扱説明書を参照しましょう。
3. ドラム式の特性・仕様
節水型のドラム式洗濯機では、斜めに倒したドラムの底部に水を張りそこに洗濯ものを通すような形でたたき洗いをしていきます。
水をたくさん貯めてその回転の水流で洗い上げる縦型の洗濯機とは違って完全に衣類が水に浸るような仕様ではないので一見「この水量で本当に大丈夫なの!?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
洗濯機による水量の自動設定は各機種によって異なります。ここからは実際に「洗浄効果」を考えた時に最適な水量の目安について解説していきます。
洗濯の適正な水量を考える上で知っておくと安心です。
洗濯の適切な水量の目安は衣類1㎏あたり水10ℓ!
洗濯物の量 | 水量 | 人数目安 |
3kg | 30ℓ | 1人暮らし |
4kg | 40ℓ | 1人暮らし |
5kg | 50ℓ | 1~2人暮らし |
6㎏ | 60ℓ | 2~3人暮らし |
7㎏ | 70ℓ | 4人家族 |
8㎏ | 80ℓ | 5人家族 |
縦型洗濯機の目安水量は洗濯物1㎏に対して10ℓが目安です。ドラム式においては機種によって大きく変わりますがおおよそ1㎏あたり7~9ℓとなっています。
洗濯物の重さを図る場合は、洗濯カゴに入れた状態で体重計に乗せて図るのが良いでしょう。
一度に洗濯する量はたいてい決まった量であることが多いので、面倒でも一度図っておくとおおよその目安がわかります。
全自動洗濯機は「洗濯物の重さ」で適正水量を図っている
全自動洗濯機の場合、洗濯機が洗濯物の重さをはかり適正な水量を自動注水しています。その為、濡れている衣類は重たくなるので本来の水量よりも多く注水される場合があります。
濡れているものは出来るだけ絞って洗濯機の中に入れるのがおすすめです。
一般的な目安となる1kgに対して10ℓという浴比(よくひ)は、洗濯機ごとの節水・洗浄機能によって変わり、1kgに対して、8ℓ~9ℓという洗濯機もあります。
手動設定で節水をしたい場合は洗濯槽の7~8割程度に!
目で見て判断する場合は「洗濯物が水にすべて浸る程度、あるいは洗濯槽の7割~8割程度」がおすすめです。8割を超えてギュウギュウに詰めても洗濯効率が落ちてしまいます。
洗濯の水量が少なすぎる場合、汚れが落ちない・においが残る・!?
- 汚れがしっかり落ちない
- 落ちた汚れが再度服につく再汚染が起きる
- 衣類に雑菌が繁殖して臭いのもとになる
洗濯の水量が少なすぎる場合に起こりうることとして上記の3点があります。
縦型洗濯機の場合、水流と洗濯機の回転によって衣類同士の摩擦を起こして汚れを落とす仕組みになっています。そのため、水が少ないと水流も弱くなり汚れが落ちづらくなります。
また汗や皮脂などの水溶性の汚れ(水に溶ける汚れ)が完全に落ち切らず、結果的に雑菌が繁殖し臭いが取れないということに繋がります。
特に汗をたくさんかく夏場の洗濯は、適正な水量で洗濯機を行う必要があります。
汚れも落として経済的に洗濯をするための3つのポイント!
ここでは洗濯物の水量を抑えつつ、きれいに洗濯をする工夫についてまとめました。節水だけではなく、本来の汚れを落とすという目的もはたすことができます。
1. 洗濯物はできるだけまとめて洗う
“傾きが滑らかになる”ということはつまり、洗濯物の量あたりの水量は洗濯物が増えるほど減っていくということ。日常生活で考えると、少ない洗濯物の量で何度も洗濯するより、ある程度まとまった量を一度に片付けてしまう方が、節水に効果があるということだ。もちろん洗濯機の使用時間が減るので、節電にもつながる。
洗濯物の量が増えれば増えるほど水量も多くなるイメージはありますが、実際は単純に正比例して増えていくわけではありません。
その為、出来るだけまとめて洗うほうが結果的に1回あたりの水量も抑えつつ、電気代の節約にもなります。
2. 洗濯物を入れすぎない
洗濯槽満杯に洗濯ものを入れると結果的に汚れが落ち切らない・においが残ることから再度洗わなくてはならないことにもなりかねません。
洗濯槽の7~8割程度に抑えることが節水と汚れ落ちの両方をかなえてくれます。
3. 洗剤の適切な量を守る
水量を少なくしてもその分洗剤の量を多くすれば良いのでは??そう考える方も多いかと思います。ただし、洗剤にも水量に応じて最適な量が定めれらています。
この量を越えて入れたとしても洗浄効果に大きな違いはありません。逆に洗剤の溶け残りなどの原因になるので洗剤も適正な量を入れるようにしましょう。
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洗濯機の水量に関する疑問Q&A一覧
ここでは洗濯機を使う際の水量に関してよくある疑問をQ&A形式でまとめました。
Q:洗濯機の水量はどうやって決まる?センサーの仕組みは??
全自動の縦型洗濯機の場合、スタートボタンを押すと底面(パルセーター)が左右に回転をしはじめます。回転によるモーターへの負荷がどれぐらいかかっているかどうかを調べた上で洗濯物の量を判断しているためです。
モーターへの負荷は、衣類の重さで変わります。よって水量を決めているのは衣類の重さになります。
Q:お風呂の残り湯を洗濯に使うのは本当に節水?
節水効果は大きいですが、本来の洗濯という効果においてはあまりおすすめできません。
お風呂に入ると必ず人の皮脂が溶け出ます。その皮脂が付いたお湯で洗濯をすることは、さらに皮脂汚れをつけることと同じです。
すすぎはきれいな水を使うとしても汚れ具合によってはすすぎきれずに臭いの元になることも・・。また洗濯槽に雑菌が繁殖する原因にもなりかねません。
もしお風呂の残り湯を使うのであれば、1日,2日程度の比較的汚れの少ないお湯の残り湯を使うようにしましょう。
まとめ
洗濯はほぼ毎日行う家事のひとつなので、正しく行うことで節水はもちろん衣類を長持ちさせることに繋がります。
全自動ですべて洗濯機が決めてくれるからといってもやはり効率的な洗濯機の水量を知っておくことは大切です。
また意外と見ることのない各洗濯機の取扱説明書をみてみるとより良い使い方がわかります。取扱説明書も一読しつつ、この記事も参考にしていただければ幸いです。
ジュニア洗濯ソムリエとして洗濯やクリーニングについての知識を読者様に発信しています。宅配クリーニング全30社を実際に利用し仕上がり・サービス・コスト比較などユーザー目線と宅配クリーニングマニア目線でわかりやすく解説します。
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