柔軟剤といえば、「衣類をふわふわに仕上げるもの」というイメージが強い方は多いのではないでしょうか?確かに間違いではありませんが、柔軟剤の使用にはメリットもあればデメリットもあります。
今回は、柔軟剤を使わない場合のメリット・デメリットを紹介します!
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そもそも柔軟剤の成分や働きは??
柔軟剤の成分や、それによる働きを知っていますか?なんとなく「衣類をふわふわに仕上げるもの」というイメージである人のために、柔軟剤の成分や働きを解説します。
柔軟剤の成分とは
柔軟剤の主な成分は陽イオン系の界面活性剤です。界面活性剤は、親水基と親油基という2種類の性質からなります。
それぞれの違いは、水になじみやすいのか油になじみやすいのかです。陽イオン系の界面活性剤は親水基を持っていてプラスの電気をまとっています。
繊維は水に濡れればマイナスの電気をまといます。すすいだ後に柔軟剤を入れることによって親水基を繊維の表面にまとい、洗濯物が乾けば柔軟剤が繊維の表面を綺麗に整列させた状態にするのです。
繊維の表面は油の膜をまとった状態となり、滑りもよくなってふわふわとした洗濯物になります。
柔軟剤の働きとは
柔軟剤には、衣類をふわふわと柔らかくさせたり、香りをつけたりする働きがあります。また、嫌な臭いの消臭や抗菌、静電気の防止にも繋がるのです。
柔軟剤を使わないデメリットとは?
柔軟剤を使わなければ、どんなデメリットがあるのでしょうか?柔軟剤の特徴を学んだうえで、見ていきましょう。
洗濯物がふんわりと仕上がりにくい
先ほど解説したように、柔軟剤は洗濯物をふんわりとさせる仕組みになっています。そのため、柔軟剤を使わなければ洗濯物をふんわりとした仕上がりにしにくいデメリットがあるのです。
柔軟剤を使わなければ、衣類がゴワゴワした手触りになってしまいます。
衣類に静電気がおきやすくなる
柔軟剤を衣類に使うと、衣類の繊維を柔軟成分がまといますから摩擦を防ぎます。だから、静電気を防げるのです。静電気は、衣類に花粉が付着しやすくなる原因ですよ。
静電気の痛みが苦手な方や、花粉が衣類につくのが嫌な方は柔軟剤の使用をおすすめします。
臭いが取りにくくなる
先ほど、柔軟剤には消臭や抗菌の働きがあると解説しました。多くの柔軟剤は、香りの成分を含んでいます。そのため、柔軟剤を使って洗濯をすれば香りがついた洗濯物になるのです。
それ以外にも、皮脂や汗の臭いを消臭したり、タバコの臭いが衣類についたりすることの対策にもなります。
柔軟剤を使わない場合のメリットは?
柔軟剤を使わなければ、どんなメリットがあるのでしょうか?意外なメリットもあると思いますので、ご確認ください。
肌への刺激が軽減される
柔軟剤には、界面活性剤が入っています。界面活性剤の成分が残りやすい性質や殺菌作用は、肌への刺激になるのです。ですから、柔軟剤が衣類に残っていたさいに肌荒れになるケースがあります。
肌が弱い自覚のある方や、柔軟剤を使いだしてから肌荒れが起きたという方は、柔軟剤を使わない方がいいでしょう。
敏感肌の方にも、柔軟剤はおすすめしません。肌が柔軟剤に入っている成分に反応する場合があるからです。皮膚炎を起こすこともありますから、使用するときは注意してください。
洗濯機が汚れにくくなる
洗濯洗剤より、柔軟剤の方が粘度は高いです。そのため、洗濯機にたまりやすい特性を持っています。柔軟剤の成分が洗濯機にたまっていくと、汚れの原因になりますよ。
柔軟剤を使わない場合は、洗剤が残っていないかどうかだけに気を配ればいいので、洗濯機が汚れる原因を減らせます。
洗濯機が汚れやすくなるのを嫌う方は、柔軟剤を使わないという選択肢もあるのです。
2本使うときと比べて節約になる
洗濯洗剤、柔軟剤と2本使っていると、費用も2本分になります。柔軟剤の使用をやめたら、毎日の洗濯が洗濯洗剤だけでできるようになるのです。
生活費の節約ができるので主婦の方は嬉しいですよね。
洗濯のときに毎回、2種類を洗濯機に入れるのも手間がかかりませんか?柔軟剤を使用しなければ、この作業が洗濯洗剤の1回で済みます。また、柔軟剤分の収納場所がいらなくなるメリットもあるのです。
柔軟剤を使わないでも大丈夫!タオル類をふっくら洗濯する方法とアイデア!
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お酢を使う方法
洗濯洗剤でそのまま洗濯したとき、繊維の弾力が洗剤に含まれるアルカリ成分で奪われてしまいます。洗濯の最中や脱水などで、強い力が入れば繊維は横に倒れるのです。
そうすると、繊維の間に空気を含めないので洗濯物がゴワゴワした手触りになってしまいます。しかし、すすぎでお酢を入れれば洗剤とお酢のアルカリ成分と、酸性の成分が中和され繊維は弾力を保てるのです。
【お酢を入れるポイント】
- 水が40Lに対し大さじ1の量を入れる
- 全自動洗濯機なら、お酢を柔軟剤の投入口に入れる
- 二層式洗濯機なら、すすぎ終了後にお酢を入れる。
- その後、もう2分すすぐ
どちらの洗濯機の場合でも、あとは普通に洗濯してください。
クエン酸を使う方法
お酢のかわりに、クエン酸を使う方法もあります。レモンなどの酸味成分であるクエン酸も、洗濯物をふんわりと仕上げるための理屈やポイントはお酢のときと同じです。
クエン酸は、殺菌効果を持っています。洗濯物の黄ばみを予防したり、臭いの対策をしたりすることにも使えますよ。
【クエン酸を入れるポイント】
- 普通の洗濯洗剤を使っている場合、洗濯石鹸に変えるのがおすすめ
- すすぎを少し行い、水が綺麗になってからクエン酸を入れる
(お酢とは異なり、水40Lに対して小さじ1弱です。) - そのまま脱水を行って干す
洗濯せっけんに変える理由は、合成洗剤よりアルカリ成分が弱いためふんわりと仕上がるからです。
柔軟剤を使う必要があまりない衣類や素材とは?
柔軟剤を使う必要があまりない衣類や素材があります。
【柔軟剤を使う必要があまりない衣類や素材とは】
- タオル
- 防水性に優れた衣類
- マイクロファイバー
タオルは、柔軟剤の薬剤が繊維にたまっていくと固くなってゴワゴワになりますから、柔軟剤の使用はおすすめしません。
防水性の衣類に柔軟剤を使うと、生地を劣化へ導いたり撥水力が下がったりする原因になります。同様の理由で、防水性の衣類に漂白剤の使用もおすすめしません。
マイクロファーバーに柔軟剤を使うと、吸水性が下がる原因になるのです。でも、柔軟剤は良い香りにしたり静電気の対策になったりしますので、どちらが好きか考えて使ってみてくださいね。
ただの柔軟剤と柔軟剤入り洗剤って何がどう違う?
最近、「柔軟剤入り洗剤」がありますから「ただの柔軟剤と柔軟剤入り洗剤の違いは何だろう?」と感じる方もいるのではないでしょうか。
柔軟剤入り洗剤は、その名の通り柔軟剤が最初から入っている洗剤のことです。衣類をやわらかくする働きと、洗浄力の両方を含むということですね。
とはいうものの、柔軟剤と比べれば柔軟効果が下がってしまうのが特徴です。そして、洗剤と比べたとき洗浄力が少し落ちてしまう点もあります。
柔軟剤入り洗剤のメリットは、洗剤と柔軟剤の2種類を洗濯機に入れる手間が省けるところです。
まとめ
柔軟剤を使わないメリット・デメリットを解説しました。衣類をふんわりとした仕上がりにするだけではなく、香りをつけたり殺菌の効果が期待できたりする一方で、使わなければ肌荒れが起きにくいことも理解できたと思います。
柔軟剤入り洗剤を使う選択肢もありますので、いろいろ試して合う方法を見つけてください。
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