寒い冬の夜に体をしっかり温めてくれる羽毛布団。
一度使うと手放せなくなりますが、長く愛用しているとボリュームが減ったり汚れが目立ったりしてきますよね。
そもそも、羽毛布団の寿命はどれくらいなのでしょうか?
今回はそんな疑問について解説します。
※本記事で紹介している商品にはPR商品を含みますがランキング・コンテンツ内容はラクリー編集部調査をもとに作成しています。また本記事内の情報は一般的な知識であり、自己判断を促すものではありません。 |
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一般的な羽毛布団の寿命期間は何年?
寿命に関わる要素 | 内容 |
羽毛の種類 | 羽毛が高品質であるほど寿命も長い |
側生地の良し悪し | 綿やポリエステルが丈夫だが、ポリエステルは蒸れやすい |
キルティングの良し悪し | 羽毛の偏りやふくらみに差が出る |
ブランド | 大手ブランドの製品には高品質な物が多い |
使用方法 | 汗や皮脂をたくさん吸うと羽毛が傷みやすい |
メンテナンス | 打ち直しやクリーニングで寿命が延びる |
羽毛布団の寿命は平均で10~15年くらいとされています。
しかし、羽毛や側生地の種類、製法の違いや使い方などによって、寿命は短くも長くもなります。
例えば、羽毛の種類にはガチョウ・アヒル・アイダーダックなどがあり、アイダーダックが最も高品質で耐久性に優れると言われています。
また、側生地は綿やポリエステルが長持ちしますが、ポリエステルは蒸れやすいため、羽毛の寿命を縮めてしまう可能性があります。
そして、使い方やメンテナンスによっても耐久性は変わります。定期的に干したり、打ち直しやクリーニングに出すことで、寿命を大幅に伸ばすことも可能です。
羽毛布団の買い替えサインとは?
羽毛布団の寿命は平均的な年数よりも、使い心地や見た目などで判断するとよいでしょう。
そこでここでは、買い替え時のサインを具体的にご紹介します。
いくつか当てはまる点がある場合は、羽毛布団が寿命を迎えていると言えます。
ふわふわ感がなくなり、薄くなってきた場合
新品の羽毛布団は羽毛の一枚一枚にしっかりとしたふくらみがあり、羽毛同士の間に空気を多く含んで温かさを保っています。
しかし、使い続けるうちに汗や汚れを溜め込み、次第にハリが失われてふわふわ感がなくなっていきます。
購入時に比べて薄くなってきたと感じたり、干してもふわふわ感が戻らない場合は、中の羽毛が劣化しているサインです。
保温性も低くなってしまうため、買い替えを検討した方がよいでしょう。
重く感じるようになった場合
軽くて温かいことが羽毛布団の最大の魅力ですが、長く使っているとだんだん布団が重く感じるようになることがあります。
その原因は羽毛が吸収する汗や皮脂です。使う人が汗をかきやすかったり、天日干しや乾燥を怠っていると、羽毛布団は湿気を含んで重くなっていきます。
クリーニングに出すと解決する場合もありますが、どうしても重さがなくならない時は寿命を迎えています。買い替え時だと考えた方がよいでしょう。
羽毛が飛び出すようになった場合
羽毛布団から羽毛が飛び出すようになるのは、主に側生地の傷みが原因です。
特に、カバーを付けずに使用したり天日干ししたりしていると、側生地がこすれたり傷んだりしやすくなります。
また、安い羽毛布団には軸の付いた羽根が多く入っていることがあり、羽根軸が側生地を突き破ってしまう場合があります。
羽毛の質が悪ければ側生地を補修しても劣化は防げませんので、思い切って上質な羽毛布団に買い替えるのも一つの方法です。
臭いが気になりはじめた時
羽毛布団は汗や皮脂を吸収しやすいため、それが臭いの元になります。
この臭いはこまめに布団を干すことである程度なくなりますが、湿気を含んだまま長期間ケースに入れて保管していると、雑菌が繁殖してさらに臭うようになります。
久しぶりにケースから出した時に臭いが気になるのは、湿気や雑菌のせいだと考えられるでしょう。
いくら干しても臭いがなくならないようであれば、羽毛に臭いが染みついてしまっているサインです。
暖かさが以前ほど感じられなくなった場合
新品の羽毛布団は羽毛一枚一枚に空気をたくさん含むため、温かさを蓄えることができます。
しかし、長く使い続けた羽毛布団は羽毛自体のふくらみが減り、空気を溜め込むすき間も少なくなってしまいます。
ボリュームが減った布団が寒く感じるのは、厚みの問題だけではなく、羽毛の空気層が減少することも原因の一つです。
羽毛布団本来の機能性が失われている証拠ですので、買い替えのタイミングだと言えるでしょう。
ダニの繁殖などアレルギー症状を感じるようになった
羽毛は小さな穴からでも飛び出してしまうことがあるため、側生地には織り目から羽毛が出ないようにダウンプルーフ加工が施されています。
そのため、他の布団に比べるとダニが侵入しにくいのですが、側生地の表面でダニが繁殖する可能性はあります。
ダニはかゆみをもたらすだけでなく、フンや死骸を吸い込むとアレルギーを引き起こす原因にもなります。
クリーニングに出してもアレルギー症状が治まらないようであれば、買い替えを検討しましょう。
羽毛布団を長く使うための5つのコツ!
高品質であればあるほど、値段も高額になる羽毛布団。せっかく良い物を買うなら、できるだけ長く愛用したいですよね。
そこでここからは、羽毛布団を長く使うためのコツをご紹介します。
大切に使うことで寿命が大きく変わるはずですよ。
1. 布団カバーに入れて使用する
布団カバーに入れずに羽毛布団を使うと、当然ながら側生地に皮脂や汗が直接染み込んでしまいます。
そして、側生地が吸った汚れは羽毛の中に入り込み、湿気を溜め込んで羽毛の劣化を早めます。
気軽に洗えない物だからこそ、羽毛布団は必ず布団カバーに入れて使いましょう。
また、カバーの素材選びにこだわるのもおすすめです。綿・シルク・麻などの天然素材は通気性が良く、布団が蒸れにくいという利点があります。
2. 定期的に羽毛布団を干す
「天日干しすると羽毛が傷んでしまうのでは?」と心配になる方が多いかもしれませんが、実は日差しによって傷みやすいのは羽毛ではなく側生地です。
むしろ羽毛は干すことで湿気を減らせるので、定期的な天日干しは羽毛布団を長持ちさせる方法の一つだと言えます。
天日干しは月に1~2回、側生地を日差しから守るために必ず布団カバーに入れて干しましょう。
朝や夕方は湿気が多いので、10~15時頃の間に1~2時間くらい干すのが最適です。
3. オフシーズンの保管方法に気をつける
羽毛布団が湿気を吸わないように注意する必要があるのは、使っている時だけではありません。
オフシーズンの保管中も、押し入れに湿気がこもっていると羽毛を傷めてしまうので注意しましょう。
保管に使うのは購入時に付いてくる不織布のケースが最適です。その際にファスナーを少し開けた状態にしておくと、さらに風通しが良くなります。
また、羽毛がつぶれないよう、布団ケースの上には重い物を乗せないようにしましょう。
4. コインランドリーで洗濯する
羽毛や側生地は水洗いできる素材なので、基本的には羽毛布団を洗濯機で洗うことは可能です。
たくさん汗をかいたり、側生地が汚れてしまった場合には、コインランドリーで丸洗いするのもよいでしょう。
洗濯する際は、必ず羽毛布団の洗濯表示を確認しましょう。そのまま洗濯機に入れても問題ありませんが、布団用の洗濯ネットを使うのもおすすめです。
また、羽毛布団専用の洗濯・乾燥コースがあれば、優しく丸洗いできるのでより安心です。
5. 季節に応じて羽毛布団を使い分ける
羽毛布団には冬用の「本掛け」・春秋用の「合掛け」・夏でも使いやすい「肌掛け」の3種類があり、それぞれ羽毛の量や厚みが異なります。
汗をかきやすい方は季節に合わせて羽毛布団を使い分けるとよいでしょう。汗を吸う量や使用頻度を減らせれば、羽毛布団を長持ちさせることができます。
予算や収納場所の問題で3種類も揃えられないという場合には、合掛けと肌掛けを重ねたり単体で使ったりできる2枚合わせの羽毛布団もおすすめです。
羽毛布団の寿命を伸ばすプロのメンテナンス
どんなに大切に扱っていても、羽毛布団は少しずつ汚れが蓄積されたり、ボリュームが減ったりしてしまいます。
そんな時はプロにメンテナンスを頼んでみましょう。ひどく劣化する前にお手入れすれば、新品に近い状態に戻すことも可能です。
羽毛布団をクリーニングに出そう!
水洗いや乾燥機の使用が可能と表示されている羽毛布団であれば、コインランドリーで洗濯することができます。
一方、自分で洗う手間を減らしたいという方には、クリーニング業者が行っている布団クリーニングがおすすめです。
布団クリーニングはほとんどの場合、自宅での集荷や受け取りが可能です。
また、プロの知識や技術を基に丸洗いするため、自分で洗うよりも格段にきれいに汚れが落ちます。
クリーニングする頻度は2~5年に1回くらいで十分です。あまり頻繁に洗うと、羽毛の油分が落ちてボリュームが減ってしまうので注意しましょう。
羽毛布団の打ち直し(リフォーム)も検討しよう!
お使いになる間に側地が劣化してきますが、中の羽毛も多少かさの減少はあっても十分に再利用できます。
このため羽毛を洗浄の上、側地を交換し、必要な場合は足し羽毛を追加すれば、お手持ちの羽毛ふとんを新しい羽毛ふとんによみがえらせることができます。
長く使用してボリュームが減ってしまった羽毛布団は、打ち直しすることで新品に近い状態に蘇ります。
打ち直しはまず、元々の羽毛を取り出して洗浄する工程から始めます。
そして、きれいになった羽毛に新しい羽毛をプラスしてボリュームを蘇らせます。
また、打ち直しの際は側生地も新調するため、見た目にも新品のような状態に仕上がります。
羽毛布団の打ち直しは布団メーカーなどで行っており、ネットからの申し込みや自宅での受け渡しが可能です。
買い替えを検討する前に、オフシーズンを利用して打ち直しをしてみるのもよいでしょう。
昭和西川
昭和西川は日本を代表する寝具メーカーの一つであり、寝具製品の品質の高さが人気です!素材の選定から縫製、検品までを自社で一貫して行い、厳しい品質管理のもとで製品を提供しています。
そんな昭和西川では羽毛布団のリフォームサービスを提供しています。
羽毛布団は使用するうちに中の羽毛が圧縮されたり、汚れが蓄積されたりすることがあるため、リフォームをすることで、羽毛の洗浄や追加、新しい生地の取り付けなど、必要な修理や交換を行うことができます。
特に、羽毛をきれいに洗浄することで、保温性が高まり、より快適な眠りを得ることができるので数年使用した羽毛布団におすすめです!
そもそもの羽毛布団の品質の良し悪しによっては、フェザーの噴出しがひどかったり、側生地の縫製部分がほつれたりする等、耐久年数が変わります。
クリーニングに出すよりも新たに買い替えたり、リフォームをした方がコスパが良い場合もあるので、購入金額・羽毛布団の品質によって対応を検討するようにしましょう。
羽毛布団の寿命に関わるQ&A
汚れ・ほつれ・羽毛の飛び出しといったお悩みは、羽毛布団の寿命に関わる問題です。
そこでここでは、羽毛布団によくあるトラブルに関して、寿命を延ばすための正しい対処方法をご紹介しましょう。
羽毛布団を何年も洗っていないけれど大丈夫?
コインランドリーで自身で洗ったり、布団クリーニングに出すことを検討しましょう。
秋冬であったとしても人間は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくと言われています。
人の汗はダニなどの餌となり繁殖場所となるので数年に一度はしっかりと洗うことをおすすめします。
羽毛や羽根(フェザー)が飛び出てきた時はどうすればいい?
羽毛は非常に小さな穴でも通過してしまうことがあるため、側生地が傷んでくると飛び出しやすくなります。
また、安い羽毛布団は軸の付いた羽根の使用量が多く、軸が側生地を突き破ってしまう場合があります。
そのため、羽毛が飛び出すようになっても、決して側生地を針や糸で縫い止めないようにしましょう。
おすすめはアイロンの熱で接着する補修布です。羽毛布団用の補修布にはプルーフ加工が施されており、色のバリエーションもあるのできれいに補修できます。
縫製部分(キルティング)がほつれてきた時は?
前述のように、羽毛布団は生地の小さな穴から飛び出してしまうことがあるため、針や糸で補修するとかえって羽毛の飛び出しが増えてしまいます。
そのため、キルティングのほつれも自分で直すのは厳禁です。
キルティングがほつれて羽毛が偏ってしまう場合は、打ち直し(リフォーム)で側生地を新調しましょう。
打ち直しのプランによってはキルティングの種類を選ぶことも可能で、それまで以上にほつれや羽毛の偏りを防げるようになります。
血や汗などのシミを落とすにはどうすればいい?
羽毛布団に付いた血液や汗のシミは、セルフケアである程度落とすことができます。
まずは汚れが付いた部分の生地をつまんで、なるべく羽毛に染み込まないように水拭きしましょう。
次に、薄めた中性洗剤や酸素系漂白剤を綿棒などに付け、やさしく叩くようにして汚れを落としながら拭き取ります。
汚れが落ちたら、布団をよく乾燥させましょう。
セルフケアで落ちない汚れは、クリーニングに出すのが一番です。その際もシミは放置せず、早めに水拭きしておきましょう。
子供がおねしょをした場合はどうすればいい?
おねしょが染み込んでしまった羽毛布団は、まず洗濯表示を確認してから対処しましょう。
水洗いや乾燥機の使用ができる布団であれば、コインランドリーや自宅の浴槽などで洗うことができます。
浴槽で洗う場合は洗濯洗剤や中性洗剤を使ってぬるま湯で洗い、浴槽の縁にかけて水気を切ってから、2日ほどかけてしっかり乾かしましょう。
一方、洗濯不可の羽毛布団はクリーニング店で扱ってもらえます。出す時には必ず水分を拭き取ってから出しましょう。
まとめ
羽毛布団は日頃の使い方やメンテナンスの仕方によって、寿命に大きく差が表れます。
気軽に買えない高価な物だからこそ、大切に扱って長く愛用したいですよね。
今お使いの羽毛布団をなるべく長持ちさせたいという方は、ぜひ今回ご紹介したコツや方法をお試しになってみてください。
きっとふわふわ感や清潔感などが違ってくるはずです。
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