「クリーニングから帰ってきたら袋のまま保管していいの?」
「これって外すべき?外さなくてもだいじょうぶ?」
「外さない方が新品な感じで気分いいけど!?」
クリーニングに出して帰ってきた衣類ってビニールカバーがされててなんだかそのまま保管した方が良さそうな雰囲気ありますよね?
ただ、実際にはビニールカバーは外さないと色々とトラブルに繋がることもあります。
衣替えと同時にクリーニングに出して、綺麗になって帰ってきた衣類。また来年着る時にビニールカバーを破って使ったほうがなんだか気分いいですよね?ホコリから保護されてる感じがしますし。
ただ、実際にはクリーニングのビニール袋は外さないといけないってご存知でしたか?
私は知らずにそのまま保管をしてコートが大変なことになった経験があります・・。
ここではそんな実際の事例と、なぜ外すべきなのか?また保管におすすめのアイテムを合わせて紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!
※本記事で紹介している商品にはPR商品を含みますがランキング・コンテンツ内容はラクリー編集部調査をもとに作成しています。また本記事内の情報は一般的な知識であり、自己判断を促すものではありません。 |
そもそもなぜあのクリーニングのビニール袋が付いているの?
クリーニングが終わった後に付いているビニール袋はあくまで輸送中につくホコリやチリなどから守るためのものです。
クリーニング店によっては工場が別にあってそこから輸送してくる際に汚れが付いてしまうとせっかくのクリーニングが台無しに・・。
また受け取りから帰宅するまでの間に何かのはずみで汚れが付いてしまい、家で開けたらなんで汚れが付いてるの!?というクレームになりかねません。そういったことを防ぐためにあのビニール袋が付いています。
クリーニング仕上がり品に使われるビニール袋をつけたままだと起こりうるトラブル!
全面がビニールカバーに覆われた袋をつけたまま起こりうる3つのトラブルを解説していきます。衣類への影響だけではなく場合によっては火傷などに繋がることもあるので、外さなくてはならない理由を知ってトラブルを未然に防ぎましょう。
化学変化による衣類の変色
ビニールカバーを作る時に使われる酸化防止剤と家の中で発生するガスが化学変化を起こし衣類を変色させることがあります。
上の写真は実際に2~3ヶ月つけっぱなしにしたまま保管した冬物コートです。もともと濃いネイビーでしたが、部分的にオレンジっぽい色に変色してしまいました。
この変色はシミや汚れではないので、直すには色を上からつける必要があり補正料金が高額になります。
湿気がこもりカビができる
ビニールカバーは底部が開いていますが、湿気がこもりやすい状態です。カビが発生しやすい環境になるのでビニール袋は外す必要があります。
日本はもともと高温多湿で、特に収納スペースは湿気がこもりやすくなっています。高温多湿になる梅雨時期〜夏をまたいで保管する際にはカビ発生リスクが高まるので要注意です。
ドライクリーニング溶剤の残留で化学火傷を起こす原因にも!?
もっとも気をつけなくてはならないのがドライクリーニング溶剤が衣類に残りやすいことです。ドライクリーニングの溶剤が残った状態で着用すると場合によっては化学火傷を起こす可能性があります。
溶剤は揮発しやすい性質がありますが、ビニールカバーに覆われていると揮発せずに残ってしまいます。
クリーニングの仕上がり品の石油のような独特の匂いが強くする場合は、必ず風通しの良い場所で陰干しをして臭いが消えてから着用するようにしましょう。特に厚手の素材でできたものは乾燥しきれていないこともあるので要注意です。
仕上がり品を確認せずに長期間経つと再仕上げの対応が不可に!?
仕上がり品を確認せずにそのままビニールカバーに保管すると、仕上がりに何か不具合があった際にも気づかずに放置することになります。
クリーニング店では、「再仕上げ・再洗いは、仕上がり品到着から1週間以内に相談してください」というルールを設けているところがほとんどです。
その為確認せずに長期保管をし、いざ着用する時に異変に気づいたとしても再仕上げは対応不可となります。
ビニールカバーを外すと同時に、必ず仕上がりの状態を確認するよにしましょう。
【そのまま保管可能】片面不織布カバーは逆に外さなくても良い!
ただし、一般的な全面がビニールで覆われたカバーは外す必要がありますが、片面が不織布カバーでできているものに関してはそのまま保管ができます。
高級クリーニング店などではこのようなカバーを使っていることもあります。
ビニール袋を外した後におすすめの保管方法とアイテム!
ビニールカバーを外したあとそのままクローゼットに保管するとホコリや臭い、隣にある衣類の汚れがついてしまうこともあります。ここでは衣類を保管するに当たっておすすめの保管方法をまとめました。
不織布カバーを使って保管する
ホコリ(ハウスダスト)から守ってくれたり、室内に発生する臭いがつくのを防ぐことができる不織布製のカバー。不織布は、ビニールカバーと違って通気性が高いので湿気がこもりづらくなっています。
衣類1着単位のものから、衣類数着まとめて覆うことができる不織布カバーが110円(税込)ショップでも販売されています。
また、最近では臭いがつくのを防ぐ、光触媒加工がされた衣類カバーもあります。より防臭効果を得たい衣類におすすめです。
虫食いリスクの高い衣類は防虫効果ありの衣類カバーがおすすめ!
ウールやカシミヤといった動物性の天然素材、またシルクなどの植物性の素材は虫食いに会うリスクが高い為、防虫対策が必須となります。衣類1着単位で防虫対策ができるのでより効果的です。
ハンガー保管が可能なコート類などにおすすめの保管方法と言えます。
定期的に換気したり除湿剤と防虫剤も使う!
また衣類単位ではなく、収納スペース自体の除湿、防虫対策も行うとより安心して衣類を保管することができます。定期的に収納スペースの換気をしたりすることもかなり有効です。大切な衣類を守るためにぜひ実践してください!
まとめ
クリーニングの袋を外さなくてはならないということは意外と知らない方も多くいます。クリーニング店によっては仕上がり品の受け取り時に教えてくれたり、注意書きがされているお店もありますが、そうではないお店もあります。
せっかく綺麗にしてもらった衣類なのに、ビニールカバーを外さなかったことでトラブルになってしまった・・そんなことがないようぜひこちらの記事を参考にしていただければ幸いです。
ジュニア洗濯ソムリエとして洗濯やクリーニングについての知識を読者様に発信しています。宅配クリーニング全30社を実際に利用し仕上がり・サービス・コスト比較などユーザー目線と宅配クリーニングマニア目線でわかりやすく解説します。
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